大学評価学会

設立発起人としてのご参加のお願い

拝啓
 新しい年を迎え、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
早速のお願いではありますが、もうすでに御承知のように2004年4月1日より文部科学省の認証評価機関による大学評価が国公私立大学・短期大学を問わず法的に義務づけられることになりました。国家が評価基準の中身まで定めるなど国際的にみても驚くべき制度が導入されました。このことは「学問の自由」と「大学の自治」の根幹に関わる事態であると受けとめております。
 他方、「大学評価」は、21世紀の大学づくりにおいて避けることの出来ない重要テーマでもあり、この機に積極的に大学評価方法を議論する場を学会という形で設けたいと考えております。基本的な中身および今後の取り組みの骨子は同封別紙の「大学評価学会設立にむけて」(一次案)を御参照ください。
 日本における大学評価の方法をめぐる議論は、これまで部分的におこなわれてきたものの、大学評価をめぐって学問分野を越え、職員層も含め、さらに大学以外の様々な方々とオープンに議論する場がなかったことによって、社会的にも認知された大学全体の共通認識および共有財産として蓄積されておりません。このことが今回の法律化にいたった原因の一つではないかと考えております。このような状況の中、同封一次案を作成しましたが、その内容はまだ確定したものではなく、今後、発起人となっていただける皆さんの御意見をふまえ、設立大会(2004年3月28日、於;キャンパスプラザ京都)にむけてより良いものにしていきたいと考えております。この点もよろしくお願い申し上げます。
 この間の準備にあたっては、昨年12月に、下記の呼びかけ人3名とともに設立準備事務局を設けました。今後の予定としては、今月下旬までに発起人50〜100名規模で募り、2月上旬から全国の大学関係者(教員と職員)および大学以外の多方面の方々(市民参加を含め)の会員としての参加を呼びかけることを予定しております。また、当面は月一度の月例研究会を開催することにしております。
 以上、急なお願いではありますが、この4月1日の法律施行前の3月28日(日)に設立大会を開催することに、特別の意義・意味があると考えております。発起人としてご参加を是非ともお願い申し上げる次第です(同封のハガキあるいは下記eメールでご連絡をお願い致します)。
 寒さが厳しくなってきております。くれぐれも御自愛ください。
 以上、とり急ぎ、御連絡とお願いまで。
敬具

2004年1月15日

呼びかけ人;
田中昌人(京都大学名誉教授、教育学・発達保障論)
池内 了(名古屋大学教授、宇宙物理学)
篠原三郎(日本福祉大学元教授、ジェンダー論・現代管理論)

  設立準備事務局;612-8577京都市伏見区深草塚本町67龍谷大学重本研究室
   メール  a97003as@ryukoku.seikyou.ne.jp