大学評価学会設立準備事務局ニュース No.2

2004.3.9 発行:大学評価学会設立準備事務局

龍谷大学 重本研究室 気付(Tel075(645)8630

e-mail:a97003as@ryukoku.seikyou.ne.jp

 

大学評価学会への関心が高まっています

 大学評価学会設立準備委員会・事務局ではこの間、設立発起人の方々に対して会員の勧誘をお願いする文書を送付しました。あわせて、関係機関(大学評価・学位授与機構、大学基準協会など)に企画の案内(チラシ)を送付するともに、マスコミに対して紙面での紹介を依頼するなどしてきました。また、何人かの発起人の方には、ホームページで大学評価学会のことを紹介していただいております。

 このような中で、事務局宛のメールで加入を申し込んできたり、設立大会への参加を申し込んできたりなど、当学会に対する期待が広がっています。マスコミ関係からの反応も寄せられており、227日には朝日新聞社の取材もありました。これには、準備委員会の田中代表の他、重本事務局長などの事務局メンバーが対応しました。319日には、地元の京都新聞からも取材(田中代表へのインタビュー)を受けることになっています。

 ※ 事務局長への電話取材にもとづいた京都新聞の記事のコピーをご参考までに同封しています。この記事を読んだ市民の方からの問い合わせも寄せられています。

発起人は現在、132人に達しています。会員の申し込みも徐々にではありますが、広がっています。発起人のみなさまにもぜひ周囲の方々に、会員としての参加を呼びかけていただきますようお願いいたします。

 

第2回月例研究会に18人の参加、第3回月例研究会は3月21日に開催します

大学評価学会設立準備委員会では、221日に第2回月例研究会を開催しました。この日は二つの報告があり、18人の発起人や会員の参加がありました。橋本勝氏(岡山大学教育開発センター)からは「『機構』の認証評価の特質」のテーマで、篠原三郎氏(日本福祉大学元教授)からは「短歌で綴る『私の大学』」のテーマで、それぞれ報告がありました。

橋本氏は、大学評価・学位授与機構における認証評価についての議論の状況について紹介しました。その中で、橋本氏は認証評価の目的が、教育研究活動の質的保証の強化にシフトしてきていることと、評価の基準が教育重視となっていることを強調されました。また、今後の展望として、大学評価・学位授与機構や大学基準協会などによる認証評価よりも、それ以外の評価が重要になり、鍵を握る可能性があると指摘されました。

篠原氏は、ご自身が詠んだ短歌の他、斎藤茂吉、南原繁、石田比呂史の短歌を記した資料を配布し、これを紹介ながら、話されました。報告の中では、大学や知識人のあり方などについて言及されましたが、篠原氏がとりわけ強調されたのは、「市民にとって大学が敷居の高い存在になっている」ということでした。また、大学を経済学の視点からどう認識するかと問題提起し、労働力の価値(再生産費)の一部である労働能力をつくるための教育費が高負担となり、一部の富裕層しか支払えない状況になっていることを厳しく指摘しました。

報告を受け、活発な質疑応答が行われました。研究会の議論は、月例研究会・準備委員会終了後に行った懇親会でも、引き続き行われました。

なお、次回(第3回)の月例研究会は、次の要領で開催しますので、ぜひご参加ください。

日 時:2004321日(日)1330分から

場 所:龍谷大学深草学舎 紫英館2階 東第2会議室

内 容:@話題提供者:碓井敏正氏(京都橘女子大学教授)

     テーマ:「評価の限界と可能性−大学評価から授業評価まで−」

      A話題提供者:福田菊氏(龍谷大学教授)

      テ ー マ「大学に求められるものこの間の経験から

   ※ 研究会終了後に、第3回準備委員会を開催します。

 

第2回設立準備委員会を開催しました

 221日の第2回月例研究会終了後に第2回設立準備委員会を開催しました。そこでの議論のポイントをご報告します。

・ 設立大会・総会の準備に向けて、「もう一つの『大学評価』宣言」の内容を検討し、321日の第3回準備委員会で提案文書を確認する。

      月例研究会を、56月の時期に東京で開催することを検討する。

・ 2004年度の「秋の研究集会」を911日(土)にキャンパスプラザ京都で開催する。

・ 2004331日までの支出については、発起人のみなさんに、11,000円(何口でも可)で募金をお願いし、発起人の責任で支出する。

学会発足後の財政からの支出は次のように対応する。

    設立総会で、「発起人の募金によっても不足が生じた場合のみ、学会財政から補填する」との承認を得た上で、支出する。

 

発起人のみなさまへのお願い

1第2回準備委員会では、学会財政について、上記のような確認をいたしました。ご了解いただきますようお願い申し上げます。なお、募金につきましては、設立大会終了後に、学会費を請求させていただきますので、その際に学会費に加えて送金いただけますと幸いです。なお、これまでの支出一覧および331日までの支出見通しは、別紙の通りです。

2設立大会・総会のチラシを大学、機関等で配布いただける場合は、設立準備事務局までご連絡ください。連絡先は、1頁に記載のとおりです。なお、電話でご連絡いただいた場合に、重本研究室が不在の場合は、事務局の細川(075(645)8634(直通))までご連絡ください。